沖縄から日本一早い「秋の香り」 青切り温州ミカン初出荷 旧盆で「ご先祖さまと一緒にいただいて」


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初出荷に向け仕分けされる温州ミカン=25日、名護市のJAおきなわ北部地区営農振興センター

 【北部】沖縄本島北部地区で温州ミカンの収穫シーズンを迎え、初出荷式が25日、名護市のJAおきなわ北部地区営農振興センターで開かれた。甘酸っぱい香りが広がる中、作業員が仕分した。ミカンは箱詰めされた後、トラックで運ばれていった。

 出荷は9月中旬まで。裏年の本年度は93トンを予定したが、台風6号の影響により出荷計画を84トン(前年実績比80%)に修正した。

 生産は極早生(ごくわせ)種が中心で「青切りみかん」として日本一早い出荷を売りにしている。JAおきなわ北部地区柑橘(かんきつ)生産部会の大城康信会長(74)は「甘みと酸味がバランス良く仕上がった。ご先祖さまと一緒にいただいてほしい」と旧盆での利用を呼びかけた。

 式典は4年ぶり。関係者らが参加し、園児による余興もあった。

(増田健太)