「海はしる、豚物語」県人の絆熱演 うるまで音楽劇


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 【うるま】沖縄戦後、食糧難に遭った沖縄を救おうとハワイの県系人が豚550頭を贈った史実を基にした音楽劇「海はしる、豚物語」(主催・うるま市、うるま市教育委員会、海から豚がやってきた実行委員会、共催・琉球新報社)が5日、うるま市民芸術劇場で開かれた。「沖縄を救いたい」という熱い思いを抱いた県系人らを出演者が熱演し、訪れた約820人の観客を魅了した。

劇中、輸送中の豚が出産した場面で、本物の子豚を抱えて喜ぶ出演者たち=5日、うるま市民芸術劇場響ホール

 劇は県系移民と戦争の歴史を軸に展開し、終戦直後にハワイ県系人らが沖縄への豚輸送を発案する場面や、船に乗り込んで輸送に奮闘する様子などを描く。
 6日の公演は午後3時開演(開場2時)。問い合わせはうるま市民芸術劇場(電話)098(973)4400。