文化庁と日本芸能実演家団体協議会(芸団協)は4日、那覇市の波上宮で「沖縄、東京、新潟で育まれた伝統芸能の共演」を開催した。神社、仏閣などで日本の芸能を楽しみ、日本文化を再発見するプロジェクトの第1弾。東京五輪の公認文化プログラム。来場者は厳かな空間で各地域の豊かな文化を楽しんだ。
新潟県で伝承されている日本舞踊・市山流の市山七十世(なそよ)さんは「うしろ面」を舞った。後頭部に狐面を付けて観客に背を向けるが、まるで正面を向いているような所作で魅せた。米川敏子さんらは三絃、箏、尺八による「吾妻獅子(あずまじし)」を、玉城節子さんらは琉球舞踊「柳」などを上演した。
豊見城市から母と訪れた大城舞子さん(27)は「沖縄と本土の箏の聞き比べで違いが分かり、面白かった。演奏も空間づくりも良かった」と話した。