沖縄の歌姫 観客を魅了 安室奈美恵、100回公演達成


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ツアーファイナルで魅力あふれる歌声とダンスを披露する安室奈美恵=3日、大阪市のオリックス劇場(ディメンションポイント提供)

 沖縄県出身の歌手安室奈美恵が昨年8月19日から今年5月3日までツアーライブ「namie amuro LIVE STYLE 2016―2017」を行い、北海道から沖縄まで計100回の公演を成し遂げた。沖縄公演は2月15、17、18の3日間、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で行われ、約5400人のファンが訪れた。安室が古里沖縄の地で歌うのは7年ぶり。“沖縄の歌姫”の魅力あふれる歌とダンスにファンは酔いしれた。同15日の公演を取材した。

 会場ではファンがデビュー当時に流行した「アムラー」ファッションを身に着け、“歌姫”の登場を待ちわびていた。「ナミエ」コールが響く中、安室が登場すると一斉に「お帰り!」と叫んで歓迎した。安室は「ただいま」と言っているかのように笑顔でそれに応えた。

 舞台では10人のバックダンサーと共に、パワフルなパフォーマンスと幻想的な演出を、変化に富んださまざまな衣装で魅せた。「Fly」では上下黒の衣装とブーツで妖艶(ようえん)なダンスを披露し、観客の目をくぎ付けにした。「Show Me What You’ve Got」では、チュールのミニドレスを着て、抜群のリズム感でかわいらしく踊った。

 NHKのリオデジャネイロ五輪・パラリンピック放送のテーマソング「Hero」では、きらびやかな赤と黒の衣装で透き通るような歌声を聴かせた。

 安室は、一切MCを挟まず、2時間27曲を歌い上げた。疲れを見せないダンスと歌声は、観客を引き付けた。決して自分を誇張せず、バックダンサー含め全員が主役という気持ちで舞台をつくっていたように感じた。

 最後の「Birthday」を歌った後、安室は「今日はどうもありがとうございました。また遊びに来てね」と観客席に声を掛けて一礼し、惜しむように去って行った。

 デビュー25周年を迎える9月16、17日には、沖縄だけのアニバーサリーライブを宜野湾市の宜野湾海浜公園野外特設会場で開く。故郷に思いを寄せた最高のパフォーマンスを繰り広げてくれるだろう。
(金城実倫)