親泊トミさん、オープンカーで長寿のがい旋 東村挙げてカジマヤー祝う


この記事を書いた人 松永 勝利
エイサーを披露した園児にお礼の風車を渡し笑顔の親泊トミさん(左)=3日午後、東村平良

 【東村】東村平良の親泊トミさんの数え97歳の長寿祝いカジマヤーのパレードが3日、同村で盛大に開かれ、親族や地域住民が健康長寿を祝った。あでやかな衣装に身を包み、自宅からオープンカーで出発した親泊さんは、ゆっくりと集落を回り、祝福に駆け付けた住民に手を振って応えた。親泊さんは「こんなに長生きできるなんて夢みたい。とってもうれしい」と目を細めた。

 親泊さんは那覇市出身。1921年5月27日生まれで現在96歳。10人きょうだいの末っ子として生まれた。病気がちだった夫を支え、働きながら子ども7人を育て上げた。現在、孫15人、ひ孫4人に恵まれ、東村平良宇出那覇で暮らす。毎日の散歩が元気の秘けつだ。

オープンカーに乗ってピースサインする親泊トミさん(右)=3日午後、東村平良

 長男の嫁・親泊智恵美さん(57)は「何かできることはないかと自分から探して、家事を手伝ってくれる。いつも本当に助かっている」と話した。

 カジマヤー祝いのパレードは家族が企画した。親泊さんは花や風車(カジマヤー)できらびやかに飾られたオープンカーに乗り、約1時間かけて集落を回った。住民らは親泊さんの車が通ると、パーランクーを打ち鳴らし、手踊りをしながら「おめでとう」と声を掛けた。立ち寄った東村立保育園では園児が、かわいらしいエイサーを贈った。親泊さんは「お返しに」と風車を手渡し、少しだけ長寿パワーをお裾分けした。【琉球新報電子版】