向陽の青春劇に沸く 全国高文祭


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「ロミオとジュリエット」を題材にした劇でカップル(中央)が誕生し喜びにあふれる様子を演じる向陽高演劇部=2日、仙台市の仙台銀行ホール イズミティ21

 【宮城県で新垣若菜】全国高校総合文化祭は2日、仙台市で演劇部門が行われ、向陽高校演劇部が「HANABI」と題し、クラス劇「ロミオとジュリエット」を題材に熱い青春劇を演じた。ミュージシャンの尾崎豊の「卒業」や「15の夜」を劇中歌に使用し、随所にちりばめられた甘酸っぱさやノスタルジック感が漂う劇に、観客からは笑いが絶えなかった。

 昨年まで顧問を務めた吉澤信吾教諭も赴任先の長崎から駆け付けた。3年生で部長の赤嶺星南さんは「吉澤先生が不在の中、全国一を目指し部員全員で頑張った」と話した。3日には優秀校の発表がある。

 仙台市の宮城野体育館では、宜野湾高校吹奏楽部がマーチングバンド・バトントワリング部門に出場した。兵隊の制服に似た衣装や色鮮やかなレオタードなどが多い中、宜野湾高校は「原始人」をイメージしたゼブラ柄の奇抜な衣装とメイク、頭には骸骨風のかぶり物で登場。観客を驚かせた。また全部員13人が演奏と演舞を兼ね、和太鼓やドラムを打ち鳴らしたり、激しいダンスを披露したりした。3年生で部長の田場愛梨さんは「個性的なショーで、演じていても楽しいし、いい演技ができた」と満足した様子で語った。