政治

沖縄県の指導を無視、政府強行 辺野古の新護岸2カ所着工 埋め立て予定域を包囲へ

開始されたN5護岸の工事。取り付け道路から砕石が投下された=6日、沖縄県名護市

 防衛省沖縄防衛局は6日、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設予定地で新たに2本の護岸の建設工事に着手した。着手したのは埋め立て区域南西側のK1、N5護岸の2カ所。護岸は埋め立て区域を囲むもの。政府は来年夏にも一定区域の護岸を完成させ、区域内に土砂を投入する埋め立て作業の開始を目指している。沖縄県が工事中止を求める行政指導や岩礁破砕行為の差し止め訴訟提起をする中での新たな工事強行に、県民の反発が一層強まりそうだ。



 沖縄防衛局は6日午前10時すぎ、辺野古崎南西側の埋め立て区域外枠となる「K1護岸」と、内側を仕切る「N5護岸」の建設に着手した。午前10時30分すぎ、N5護岸地点でクレーンを使い砕石を海に投下する作業が確認され、K1護岸地点でも砕石を砂浜に投下する作業が行われた。

 海上では、新基地建設に反対する市民が抗議船から「これ以上、青い海を壊すな」などと抗議の声を上げた。

 県は7月、県知事からの岩礁破砕許可を得ずに工事を進めるのは違法だとして国を相手に差し止め訴訟を起こした。

 10月にはサンゴ保全対策やK9護岸を使用した海上搬送について、工事を中止して県と協議するよう求める行政指導を出したが、防衛局は指導に応じず工事を強行している。

4月に最初に着手したK9護岸は予定延長の300メートルの約3分の1の100メートルで進ちょくが止まっているが、防衛局は今後このK9護岸を利用して、船による海上からの石材搬入も行い工事のスピードアップを図る方針だ。

英文へ→Central government disregards Okinawa’s guidance, forces further Henoko embankment work