モ~ッと愛します♡ 闘牛場で上江洲夫妻が披露宴


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闘牛に乗って会場を一周する(左から)上江洲聖也さん、夏紀さん夫妻=11月19日、うるま市の石川多目的ドーム

 【うるま】闘牛大会会場の沖縄県うるま市の石川多目的ドームで11月19日、同市出身の上江洲聖也さん(25)、夏紀さん(24)夫妻の結婚披露宴が開かれた。闘牛に親しんできた聖也さんの人生の門出を祝おうと、闘牛関係者や友人らが闘牛にこだわった手作り披露宴を企画した。2人の披露宴に集まった出席者から新郎新婦への祝福の言葉があふれた。

 出会いは高校時代。部活動の練習でお互い目にするようになり、自然と交際が始まった。聖也さんは牛好きが高じて、将来は畜産業に就きたいと高校卒業後は県立農業大学校に、夏紀さんは服飾関係の専門学校にそれぞれ進学。聖也さんは農大卒業後、国際農業者交流協会が実施する海外派遣研修を活用して米カリフォルニア州でアンガス牛の肥育を学び、現地で就職した。

 1万キロ以上離れた米国と日本で約3年半の遠距離交際を経て、今年3月に結婚した。世話になった闘牛関係者に結婚を報告すると「闘牛場で披露宴をしたらいい」と提案を受けた。夏紀さんは「アットホームな感じが好き。主人も楽しい方がいいかなと思った」と即決だったという。

 演出は闘牛にこだわった。そろいの黄色のはっぴに身を包み2人は、闘牛に乗って出席者にあいさつしたり、闘牛が行われたりと通常の披露宴とは異なる雰囲気に、会場に詰め掛けた500人余の出席者は「2人らしい」と笑顔になった。

 2人の夢は沖縄でアンガス牛を広めることだ。聖也さんは「米国で作ったアンガス牛をいつか沖縄の人にも食べてもらいたい」と語る。聖也さんの夢を支えるため夏紀さんは精肉店に1年間務め、精肉に関する勉強に励んできた。今月中にも米国に移住する2人だが「いつか沖縄に帰り、飲食店を開き町を盛り上げたい」と熱い夢を胸に誓った。(上江洲真梨子)