春の南部大闘牛大会(主催・南部闘牛組合、共催・琉球新報社)が18日、沖縄県うるま市石川多目的ドームで行われた。4日から3週連続の大闘牛大会にもかかわらず、好取組を観戦しようと大勢の闘牛ファンが集まった。根性牛と荒技牛の激突として注目を集めたのシーの一番(大一番)は、防御技を得意とする不死鳥が、武捷龍の再三の腹取り攻撃をかわして11分47秒の激闘の末に優勝した。
1トンを超す巨体同士の対戦は、序盤から激しい腹取りの攻防戦を展開。鋭くとがった角を使った武捷龍の割り技からの腹取り攻撃に対し、不死鳥は横開きの角を有効に使っての掛け技で防御に徹し、武捷龍が疲れるのを待った。対戦時間が10分を経過したあたりから武捷龍は急速に脇腹が大きく揺れはじめた。これをチャンスとばかりに不死鳥が一気に反転攻撃に転じ、逆転勝利した。
丸昇組神龍と天龍剛虎の4連勝無敗同士の対決として話題を呼んだシーの二番(連勝スペシャルマッチ)は、両牛ともに鋭くとがった角を使った割り技の応酬を展開。火花を散らさんばかりの激しい攻防戦は、体力で勝る丸昇組神龍が44秒で制して、5連勝した。
各賞は次の通り。
【優勝】不死鳥
【殊勲賞】祖堅工業樹龍
【敢闘賞】三代目武捷龍
【ゆかり賞】源龍王
【ワイドー賞】優琉神三男坊
(平川康宏通信員)