沖縄の三大高級魚〝マクブ〟ゲット! 国頭の海岸で大物7・25キロ


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マクブを釣り上げた照屋和紀さん=4月30日、国頭村辺土名海岸

 【国頭】大型連休に入った4月30日、沖縄県国頭村内の海岸で7・25キロ、71・5センチのマクブ(シロクラベラ)が磯釣りで釣れた。マクブは沖縄の三大高級魚と言われる。釣り上げたのは、シーランド北谷店勤務で読谷村在住の照屋和紀さん(24)、国頭村出身の妻の季恵さん(28)。和紀さんは「国頭には何度か釣りに来ている。計量や魚拓にした後は、刺し身を会社の皆さんにも分けて食べます」と笑顔で話していた。

 照屋さん夫婦は、前日の午後11時頃からタマン狙いでシガイ(ウデナガカクレダコ)を餌に3本の竿(さお)を仕掛け、仮眠を取りながらアタリが来るのを待った。

 約6時間、ほとんどアタリはなかったが、夜が明けた午前6時ごろ、竿が大きくしなった。リールからラインが勢いよく飛び出しているのを確認し、急いで竿を持ち〝ファイト〟を開始。約10分間の格闘の末に浅瀬波打ち際まで引っ張り上げ、見事マクブを釣り上げた。

 日本ウミガメ協議会会員の嘉陽宗幸さん(64)=国頭村桃原=はこの日、ウミガメ調査へ向かう途中に大きな魚と格闘する照屋夫妻を見かけ、現場へ駆け付けた。

 釣り上げられたマクブを確認した嘉陽さんは「道路から見て大きな魚と思っていたが、釣れた魚を見たらこんなに大きいとはびっくりした。磯釣りで、しかもこんな浅瀬で釣れているのは初めて見た」と驚きの表情を見せていた。
 (新城高仁通信員)