【伊江】伊江村の伊江島補助飛行場で強襲揚陸艦の甲板を模した着陸帯「LHDデッキ」の拡張工事が進んでいる。6日、揚陸艦の飛行甲板を模した着陸帯や、着陸帯南東部に設置予定の駐機場の建設が進んでいる様子が本紙の小型無人機の撮影で確認された。
着陸帯や駐機場が白く見えるのは、使用が想定される米軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイやF35ステルス戦闘機の排熱に対応した「耐熱特殊コンクリート」を敷設しているためだ。関係者は「コンクリートの設置はほぼ終わっている」とする。
着陸帯の完成時期について、沖縄防衛局は「米側によると、今年11月またはそれ以降」としている。今後は、航空機のエンジンへの異物混入を防ぐために着陸帯周辺を整地しアスファルトで覆う工事などを行う。関係者は「給油関係の施設も見られず、まだ完成とはいえない」と話した。
伊江村は「累次に渡り、防衛局を通して工事中止を申し入れている。工事が進んでいる状況は遺憾だ」と強調した。