【与那原】440年余の伝統を有する与那原大綱曳が12日、与那原町の御殿山(うどぅんやま)青少年広場で行われた。長さ90メートル、重さ5トンの大綱を約2千人の綱武士(ちなむし)が全力で引き合い、4分にわたる激戦の末、西が勝利を収めた。記録が残る通算成績は、西が今回で25勝11敗。昨年に続いて連勝した。
綱の上に乗る支度の主題は毎年異なり、今年の主題は「オヤケアカハチ」。西の綱にアカハチ、東の綱に仲宗根豊見親(とぅみやー)が乗り、互いににらみ合って熱戦を鼓舞した。前半は互いに一歩も譲らず、中盤からはじりじりと東が綱を引き寄せた。しかし後半、疲れが見え始めた頃に西が一気に勝負をかけ、勢いよく綱を引っぱり勝利した。