土の色生かし命表現 ウエチヒロ絵画展開幕 那覇市泉崎


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感性あふれる作品が並ぶウエチヒロ絵画展=13日、那覇市泉崎の琉球新報ギャラリー

 画家ウエチヒロさんの第15回ウエチヒロ絵画展~土色の譜(リズム)(主催・琉球新報社、協力・スミノエ、協賛・沖縄銀行、JAL/JTA、沖縄芸能連盟)が13日、沖縄県那覇市泉崎の琉球新報ギャラリーで開幕した。18日まで。入場無料。

 この10年の間に制作した作品16点が展示されている。地域によって色が異なる県内各地の土を使い分けて色付けしており、家族愛を表現した「時空を越えて」シリーズや、生命のエネルギーを表現した「遙かな記憶」シリーズなど、それぞれ約160センチメートル四方の大型作品となっている。

 ウエチさんは今年5月に落成した琉球新報ホールの緞帳(どんちょう)の原画を手掛けた。制作過程も紹介され、織り糸の見本帳や、綴(つづ)れ織りという緞帳の織り方が分かるよう、実物大の一部分も展示されている。絵画展は、新報社屋落成記念事業の一つでもある。

 ウエチさんは「土そのものの色を生かし混ぜることなく使用している。何万年とたっている土の時間も大切にしたい」と述べた。来場した画家の川平惠造さんは「落ち着いた中にもモダンさを感じる」と述べた。