“わんぱく横綱”角界へ 當眞嗣斗、宮城野部屋に入門


この記事を書いた人 大森 茂夫
宮城野部屋への入門会見で握手する横綱白鵬(左)と鳥取城北高校3年の當眞嗣斗=17日、鳥取市の同校

 小学生時代にわんぱく相撲の横綱として全国に名をはせた若者がいよいよ角界への一歩を踏み出す。沖縄県那覇市出身の當眞嗣斗(18)=那覇市立曙小―浦添中―鳥取城北高校3年=で、大相撲の横綱白鵬が所属する宮城野部屋への入門が決まった。幼いころから交流し、憧れ続けてきた横綱の背中を追うことに「甘い世界ではないが一日も早く沖縄に自分の頑張る姿を届けたい」と新たな道へ希望にあふれる。

 170センチを優に超える身長で130キロあった小学生時代から、しっかり成長し今は185センチ、206キロ。関取衆にも引けを取らない体格に鍛え上げてきた。17日、鳥取市の鳥取城北高校で入門への記者会見を行い、宮城野親方の代理で横綱白鵬が同席。自身をしのぐような重量感を持つ當眞に白鵬は「私が小さく見えて恥ずかしい」と笑いながら、「もう少し体重を絞って、筋肉のよろいをつけて」と「ダイエット宣告」する珍しい場面も。當眞は「白鵬関のように強くて優しい力士になりたい」と大横綱の激励にうれしさをにじませた。
 (高辻浩之)