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キングス、声援応え連覇 西地区優勝 Bリーグ第55戦

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は7日、沖縄市体育館で京都ハンナリーズ(同2位)と今季第55戦を行い、67―52で勝利し、2年連続で地区優勝を勝ち取った。試合後はセレモニーが行われ、Bリーグを統括・運営する公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグの浜武恭生専務理事から、チームを代表して岸本隆一に賞金1千万円と優勝プレートが贈られた。Bリーグ開幕以降、キングスがホームで地区優勝を決めるのは初めて。同日は3296人のファンが詰め掛け、京都と接戦を繰り広げる選手らを声援で後押しし、期待に応えた選手らに惜しみない拍手を送った。


B1西地区優勝を成し遂げ、ブースターの歓声に応える琉球ゴールデンキングスの選手ら=7日、沖縄市体育館(ジャン松元撮影)

▽Bリーグ1部(沖縄市体育館、3296人)
琉球(36勝19敗)
 67―52(17―18,10―11,16―16,24―7)
京都(29勝26敗)

【評】ジェフ・エアーズをスコット・モリソンに代えたキングスは攻撃時のリバウンド力を上げて、外のシュートにつなげるも前半は思い通りに決まらず。追う展開の中で6日同様、両チームともにジャッジに対して違和感を示す場面が目立つ。キングスはいつも通りのバスケで我慢し続けたが、京都はジャッジへの反発でリズムが乱れ、終盤に主力外国人選手がファウルアウト。これで勝負が決まり、キングスが勝利した。

◆困難、逆境乗り越え/佐々HC、選手に感謝

 京都に2連勝し、6日のCS進出に続き、7日は西地区優勝を決めた佐々宜央HCは「優勝以上に選手一人一人が困難や逆境に立ち向かったのが見えたシーズン」と語った。

 上昇気流をつかんだシーズン前半で「一時は優勝も見えた」が、昨年末にジョシュ・スコットが負傷により戦線離脱し、それから5連敗の苦しみも味わった。急転直下の状況に「CSもいけないんじゃないかと頭をよぎった」が、耐えて耐えて持ち直した選手らに感謝した。

 セレモニーのあいさつでは「ジョシュに20勝はもらった」と感謝し、記者会見では「金城茂之、寒竹隼人、石崎巧らプレータイムが少ない最年長選手らがくさらず、誰よりも居残り練習して準備している。そういうチームは強い」と、勝利の裏側にある個々の努力もたたえた。残り5試合、その先はCS。「総合力で戦わないといけないので、全員で押し上げていきたい」と気を引き締めた。

◆1位ふさわしい

 浜口炎HC(京都)の話 佐々HCをはじめ、選手におめでとう。西地区1位にふさわしいチーム。選手のけがというタフな時期も乗り越え、ここまできたのは敬意を表したい。できればまた(CSで)この会場に戻ってこられるように私たちも頑張りたい。

◆激しい守備で流れ/4Qで逆転、突き放す


キングス―京都 第2Q パスを送るキングスの橋本竜馬

 序盤から接戦の中、キングスは第4Qでインサイドの選手が京都の得点源である外国籍選手2人を体を張った厳しい守備で抑え込み、流れを引き寄せた。勝負どころで古川孝敏が正確なミドルシュートやフリースローでチームを引っ張り、京都を突き放した。西地区優勝を受け、古川は「こういう試合で我慢し、逆転して勝ち切ったことは大きい」とCSにつながる勝利に手応えを語った。

 前半は審判のジャッジに熱くなる場面が多かった。キングスはシュート成功率25%と低迷し、京都の2点リードで前半を折り返す。橋本竜馬が試合を制御するが第3Qも接戦が続いた。

 試合が動いたのはキングス2点ビハインドで始まった第4Qの開始1分過ぎ。京都最大の得点源ジュリアン・マブンガとの激しいポジション争いを制したアイラ・ブラウンがパスカットに成功し、速攻から岸本隆一の3点弾で逆転した。

 その後もブラウンやケビン・ジョーンズらが体を張り、第4Qは京都のツインタワーをわずか5得点に抑える。その間に「自分が決める」という強い気持ちで臨んだ古川の正確なミドルシュートやファウルをもらってのフリースローで抜け出し、橋本の3点弾で完全に勝負を決めた。

 CS進出と地区優勝の懸かった2連戦でターンオーバーゼロの橋本は「接戦でミスをすると(試合運びが)きつくなる。攻め気を持ちながらボールを大切にしたい」と、よりタフな試合が予想されるCSで必要なプレーを体現。「西地区優勝はうれしいが、(リーグ優勝という)もう一つの目標は持ち続けないといけない」と気を引き締めた。
 (長嶺真輝)


キングス―京都 第4Q チームの得点を喜ぶキングスの(左から)石崎巧、寒竹隼人、並里成、金城茂之

◆岸本、強気の3点弾

 西地区優勝が懸かる7日の京都戦でキングスは、攻撃時のリバウンドで圧倒したが得点が伸びなかった。主将の岸本隆一も得意の3点弾がリングに嫌われ、シュート確率は13分の2の計6得点。それでも「最後までシュートを打ち続けられた。相手が嫌なのは自分が3ポイントシュートを打つこと。そこにプライドを持っていく」と力強く語った。

 今季は選手の相次ぐけがに苦しんだ「特殊なシーズン」だったが、「目の前のことに集中して取り組めば、いつか結果が出る信じていた」と悲壮感はなかったという。個人的には「右往左往する中で大切なことを忘れかけたが、強気にアグレッシブに攻めていくしかないと気付いた」と、ぶれない精神的強さを見いだしたという。

 現在まで欠場していないことには「プライド持っており、(フル出場を)達成したい」と胸を張った。
 (嘉陽拓也)










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