平成にバイバイ 日本最西端の夕日に600人


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 【与那国】日本最西端にあり、日本で最後に夕日が沈む与那国島で30日、「平成最後の夕陽inYONAGUNI」(同実行委員会主催)が開かれた。空は厚い雲に覆われ夕日が沈む瞬間は見られなかったが、会場の久部良漁港に集まった多くの島民や観光客は夕焼け空を見つめ、平成の時代に感謝を告げた。

 来場者は日没前の午後7時ごろから、夕日が沈む風景を眺めようと西の海に向かった。残念ながら夕日は臨めなかったが、配布された「ありがとう平成 よろしく令和」の紙をあかね色に染まった方角に掲げ、感慨深げに空を見上げた。

 製塩業の杉本和将さん(23)=与那国町=は「平成最後の日だったので夕日が見られなかったのはちょっと残念。平成が終わることにさみしい気持ちもあるが、令和はさらに飛躍の時代にしたい」と語った。

 イベントには主催者発表で600人が来場した。ステージでは祖納青年会による棒術の演舞や島出身歌手のライブなどが行われた。