「来年こそ決勝へ」。プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは7日のチャンピオンシップ(CS)準決勝で敗れ、決勝進出はならなかった。今季ホーム最終戦となった同日、沖縄市体育館にはファン約3600人が詰め掛け、那覇市泉崎の琉球新報ホールでのパブリックビューイング(PV)には約260人が応援に駆け付けた。ファンらは「来年は決勝に行こう」と選手の健闘をたたえ、「ゴーゴーキングス」の声援と拍手を送り続けた。
両チーム一歩も引かない展開にキングスファンは声をからして声援を送った。第3クオーターで流れを引き寄せたが、惜しくも試合終了。戦い抜いた選手にファンは「ナイスゲーム」「ありがとう」とねぎらった。アルバルク東京の選手らにも「レッツゴー東京」とエールを送った。
仲本兼士郎さん(7)=名護市=は「楽しい試合を見られてうれしい。来年こそBリーグでの優勝を見たい」と笑顔。夫婦で観戦した知名静さん(35)と聡さん(35)=宜野湾市=は「最後に選手のエナジーを感じた。これからも後押ししたい」と声をそろえた。
PVがあった琉球新報ホールでは敗戦が決まると会場内にため息が漏れたが、ファンは「優勝まであと一息」「胸を張ってほしい」とチームの踏ん張りに感謝した。
伊礼理さん(50)=西原町=は「言葉にならないほどくやしい」としながらも、「ここまで勝ち進んでくれてありがとうと言いたい。胸を張ってほしい」と満足げな表情。親子5人で観戦に訪れた仲間逸貴さん(10)=那覇市=は「残念だったけどキングスは格好良かった。次は絶対優勝してほしい」と笑顔を見せた。