大迫力、ファン熱狂 春の全島闘牛大会


この記事を書いた人 大森 茂夫
シーの一番は新力號(右)が激戦の末、誠月龍を下した=12日午後、うるま市石川多目的ドーム(ジャン松元撮影)

 【うるま】沖縄闘牛界最大のイベント、第111回春の全島闘牛大会(県闘牛組合連合会主催、琉球新報社共催)が12日、うるま市石川多目的ドームで開かれ、十二番24頭の強豪牛が熱戦を繰り広げた。3500人(主催者発表)の闘牛ファンは、大迫力の闘いに酔いしれた。

 体重別で争う3大タイトルマッチのうち、全島一(無差別級)では新力號が王座に輝いた。中量級(970キロ以下)は(株)全勝工業王冠、軽量級(850キロ以下)は二代目ひめゆりGOGOがタイトルを防衛した。

 大会最高齢の牛主、安慶名誠一さん(84)が率いる誠月龍と最年少の牛主、平田力さん(28)が率いる新力號の対決で注目を集めたシーの一番(無差別級)。新力號の度重なる押し込みに誠月龍は粘りを見せたが最後は耐えきれず敗走、19分14秒で新力號が勝利を収めた。

 軽量級は、二代目ひめゆりGOGOがファイティング大吉をカケ技で押し込み8分53秒で勝利。中量級は(株)全勝工業王冠の不戦勝だった。