即位祝い、琉舞披露 横浜能楽堂 人間国宝ら、厳かに


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「かぎやで風節」を踊る眞境名正憲さん(右)と宮城能鳳さん=2日、神奈川県の横浜能楽堂(神田佳明撮影、同能楽堂提供)

 【神奈川】上皇さまと天皇陛下の即位を祝う「大典 奉祝の芸能」(横浜能楽堂主催)の初日が2日、神奈川県横浜市の同能楽堂で開かれた。国指定重要無形文化財「組踊」保持者らが、上皇さまが皇太子時代に詠んだ琉歌「歌声の響」「今帰仁の桜」に基づく創作舞踊や、琉球古典舞踊などを披露した。

 秋篠宮紀子さまと長女眞子さまも観覧した。舞台は伝統組踊保存会会長の眞境名正憲さんと人間国宝の宮城能鳳さんによる「かぎやで風節」で幕開けした。

 創作舞踊「今帰仁の桜」「歌声の響」は共に、重要無形文化財「琉球舞踊」保持者の志田房子さんが振り付けた。上皇さまがハンセン病療養所を訪問した際の思いを込めた「だんじゅかりゆし」の言葉も盛り込んだ「歌声の響」は、志田さんが厳かに舞った。

 そのほか琉球舞踊の重鎮から若手まで多彩な実演家が舞台に上がり、「特牛節(くてぃぶし)」「作田(つぃくてん)」「稲まづん」などを披露した。

 「大典 奉祝の芸能」2日目の3日は、祝儀の邦楽曲や能「大典」を上演する。