写真甲子園に出場の高校生が「芭蕉布の里」を訪ねたワケ 浦工生徒ら撮影協力に感謝、優勝誓う


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写真甲子園の作品撮影に協力してもらった芭蕉布の人間国宝・平良敏子さんを囲む浦添工業写真部の生徒ら=28日、大宜味村喜如嘉の芭蕉布会館

 30日開幕の写真甲子園に出場する浦添工業写真部の生徒5人が28日、沖縄県大宜味村の喜如嘉まつりを訪れた。同校は喜如嘉の芭蕉布づくりを撮影した作品で九州・沖縄ブロック審査会を通過。喜如嘉区は祭りに合わせて区内の芭蕉布会館で作品を展示し、激励するため生徒らを招待した。生徒らは区民の心遣いに感謝し、本戦で力を尽くすことを誓った。

 喜如嘉を訪れたのは3年の玉城姫菜乃さん、儀間梨々香さん、大城聖南さん、下地絵里さん、仲村咲乃さんの5人。大会に出場するのは玉城さん、儀間さん、大城さんの3人で、29日に会場となる北海道へ出発する。

 同校はことし2月から5月の間、喜如嘉に通い詰め、人間国宝・平良敏子さん(98)らの作業風景などを追った。普段は撮影禁止の場所も特別な許可をもらって撮影した。

 作品を見た平良さんは「立派に写してもらって感無量。全国大会でもみんな上等にできると思う」と太鼓判を押した。

 写真部部長の玉城さんは「撮影に協力してくれたのも、作品を展示してくれたのもうれしい」と喜如嘉区の人々に感謝。「これまでいろいろな人に協力してもらった。北海道でも沖縄のゆとりある時間の流れを表現したい。北海道へ沖縄を連れて行く」と意気込んだ。