地域

安座真の笑顔が集う交流拠点へ 共同売店の壁画に住民が思い描く

完成した壁画の前に立つ藤原明美さん(左から3人目)、瑞慶山成人さんと妻の亜矢子さん(左から4人目、5人目)=7月21日午後、南城市安座真

 【南城】沖縄県南城市安座真をイメージして描かれた壁画が7月21日、「あざま共同売店」の壁に完成した。壁画は売店を訪れた地域の人たちが思い思いに安座真のイメージをイラストにし、それを基に、豊見城市でデザイン事務所「デコール」を営む瑞慶山成人さん(39)と妻の亜矢子さん(39)がデザインした。14日と21日の両日、売店に立ち寄った住民やフェイスブックの呼び掛けで集まった人たちが瑞慶山さん夫妻のデザインを基に絵を描いた。

 元々ラベンダー色だった壁には、地域に伝わる120歳まで生きたとされる大男「大神宮(うふじちゅう)」や、船の上で釣りをしているおじい、大空を飛ぶ鳥や海で遊ぶ子どもたちの姿が描かれた。

 あざま共同売店は岡山県出身の藤原明美さん(56)がインターネットで資金を募るクラウドファンディングを利用して、去年11月にオープンした。

 藤原さんは2年前から安座真に住み始め、安座真に生活物資を購入できる売店がないことや、住民同士が交流できる場がないことに気付いたという。売店を造って地域の交流の場にしようと開店資金を募り、現在は住民がリクエストした食料品や生活用品のほかに手作りの小物なども販売している。

 今回完成した壁画を見て、藤原さんは「安座真の人たちの思いが込もった壁画になった。これからもずっと地域に愛される売店にしていきたい」と笑顔を見せた。

 壁画をデザインした成人さんは「プロではない地域の人が描くからこそ親近感が湧く壁画になったと思う。売店に来てくれるきっかけにもなればうれしい」と話した。


(2019年8月6日付 琉球新報/朝刊/26頁/市町村 掲載)