【アメリカ】ロスのバックダンサー 米・加で42公演 仲宗根梨乃さん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
全米・カナダツアーに参加、公演の盛況ぶりを語った仲宗根梨乃さん

 ヒップホップ・ダンサーとしてアメリカで活躍している那覇市出身の仲宗根梨乃さんが「原宿ガールズ」の一員として、人気ロック歌手のグエン・ステファニーさんの全米・カナダツアーに同行、2カ月間で42回の公演を終えて、このほどロサンゼルスに帰ってきた。
 昨年はブリトニー・スピアーズのツアーにバックアップ・ダンサーとして全米各地とヨーロッパ公演に随行、プロダンサーとしての地位を揺るぎないものにしている。アメリカでは「リノ」と呼ばれ親しまれ、今後期待されている日系の若者の1人である。
 ステファニーさんはトップランクの人気歌手、マドンナと同じようにイタリア系アメリカ人。ロサンゼルス郡の隣接都市サンタアナ市の自宅ガレージでバンドを結成して、名が知られるようになった。
 ステファニーさんは1年半前にソロ・アルバムを出しており、その際に4人の日本人女性(うち1人は日系)に呼び掛け「原宿ガールズ」を結成した。彼女たちに「ラブ」「エンゼル」「ミュージック」「ベイビー」と命名。梨乃さんにはミュージックの名を与え、日本がかなりアピールされた公演となった。
 この4人とブレイクダンサーの4人の合計8人でステファニーさんのステージをバックアップ、全米・カナダツアーで盛況だったという。
 ツアーを終え梨乃さんは「グエンが病気の子供たちに何かしてあげたいと慰問に行く機会があった。その子供たちの何人かに会ったが、自分のしていることに対してすごいありがたみや、人気歌手がどんなに人に夢や希望を与えることができるかを知らされた。42回のショーを通して、『原宿ガールズ』イコール日本人の1人として、メディアや人前に出れたことは貴重な体験でした」と語った。
(当銘貞夫通信員)