【アメリカ】宮城能松会が新年会 5支部の60人がけいこの成果披露


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宮城能松会の新年会でかぎやで風を披露する会員ら=ロサンゼルス近郊ウエストコビナ市

 宮城能松会はこのほど、ロサンゼルス近郊ウエストコビナ市で2006年度新年親ぼく会を催した。同研究所の拠点であるオレンジ郡をはじめ、5支部で学ぶ生徒ら約60人が集まり、「かぎやで風」や「踊りくわでいさ」など約20の演目にわたって日ごろのけいこの成果を披露した。

 宮城能松会主は、集まった生徒らを前に「才能をいい方向に伸ばしていけるよう、学ぶ環境を大事にしてけいこに励みましょう」とあいさつ。具志新祐さんの音頭で乾杯した。
 例年、他団体から来賓を招いて開催していたが、「形式にとらわれず、生徒たちに舞台度胸をつけてもらう場にしたい」という宮城会主の意向で、すべての生徒が舞台に上がり、中には「初めてまだ1カ月、きょうが初舞台」という生徒の姿も。
 中国系スーパーで材料を調達し、「中味」やクーブイリチー(昆布のいためもの)など、それぞれが持ち寄った懐かしい郷土料理を囲みながらリラックスした雰囲気。ペルー系沖縄移民が多い同地区の地域性を反映するかのように、会場のあちこちでスペイン語での会話が弾んでいた。
 同研究所は2003年、宮城能松芸歴50周年記念公演をロサンゼルスで開催。沖縄から宮城流2代目家元・宮城能造、宮城流朱の会会主・古謝弘子、宮城流美能留会会主・宮城園美の3師匠が賛助出演。カリフォルニア州の各支部のほかに、ノースカロライナやジョージア、テキサスなど州外の各支部でも積極的な指導を展開している。
(平安名純代通信員)