【ボリビア】乳製品加工場が完成 コロニア沖縄農牧総合協組


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落成式で牛乳加工機の始動スイッチを押す比嘉武浩組合長=オキナワ移住地第2地域内

 オキナワ移住地のコロニア沖縄農牧総合協同組合(CAICO、比嘉武浩組合長)が建設を進めていた乳製品加工工場「OKI MILK」が完成し、このほど落成式が行われた。
 工場はオキナワ移住地第2地域内に立地。牛乳の加工・袋詰めの設備のほか、ヨーグルト、乳酸飲料、バター、チーズなどを商品として加工する設備を設けている。乳製品出荷時のブランド名は、工場名と同じ「OKI MILK」。

 落成式には、関係者が家族で招待された。会場に着くと、乳製品が小さなカップに入れて配られた。そのあとアンケート用紙が配られ、味や容器などに対する感想を調べていた。落成式では、ミゲール神父による神事、比嘉組合長のあいさつがあった。
 在ボリビア日本大使館の白川光徳大使の代理として中須洋治参事官や、オキナワ日ボ協会関係者らのほか、サンタクルス酪農組合会長らボリビア人からの来賓あいさつもあった。乾杯とテープカットの後、比嘉組合長が工場内に入り、牛乳加工機始動のセレモニーを行った。その後、日本政府からの援助に対する感謝状が、中須洋治参事官へと手渡された。
 工場内の幾つかの機械には、日本政府からの援助を受けたことを示すステッカーが張られていた。比嘉組合長や知念裕助乳牛部会長によると、工場は1日当たり1万2千リットルの牛乳を加工することができる。現在の組合員の牛乳生産量は13世帯による日産6400リットル。この生産量から他社牛乳加工工場に組合が持つ既存の受け入れ枠3400リットルを差し引いた3千リットルが、今回完成した工場の加工量となる。
(木内一夫通信員)