【アメリカ】米ユタ州でホームステイ 宮本諒君(普天間高3年)


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ホームステイする(左から)宮本君とティムさん、ケミーさん、ポールさん、エレンさん=米国ユタ州モーガン市

 普天間高校に通う宮本諒(りょう)君(17)=宜野湾市野嵩=が、高校3年に進級する春休みを利用して単独でアメリカ入りした。英語の勉強のため3月18日から12日間の予定で、米国ユタ州モーガン市の家庭にホームステイしている。
 ユタ州沖縄県人会は留学生を受け入れるのは初めてだが、「アルバイトで稼いだ金で米国で英語の勉強がしたい」という宮本君の強い意志に好感を覚え、県人会の趣旨の一つである人材育成の一環として協力した。

 宮本君は昨年もユタ州のいとこの家で1カ月間、英語の勉強に励んだというだけあって、英語の会話も流ちょう。「ヒップホップの音楽が大好きなので、できたらアフリカン・アメリカンの家庭にホームステイを希望するけど、一番大切な目的はとにかく英語の勉強で英語が学べる環境にホームステイしたい」と張り切っている。
 今回の体験留学は短期滞在のため集中的な英語体験という目的で、モーガン市のポール・ケントさん宅が選ばれた。ケント家は四男三女の大家族だが、今ではほとんどが独立して、四男ティムさん(18)と三女ケミーさん(15)と両親の4人家族。スポーツ活動などに家族一緒に参加し、小さな田舎町では中心的な家族である。
 ホームステイの期間中、諒君は手料理を振る舞うことにしており、11歳のころから約2年続けた空手の形も披露する。ケント家では最近日本から帰ってきたモルモン教の宣教師と宮本君が合同で日本紹介講座や、スキー体験などを近所の人たちと予定している。
 (文・写真=エンヂェル牧志・ユタ州沖縄県人会長)