【アメリカ】歴史書作製スタート 北米県人会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
北米沖縄県人会の第1回編集会議に出席した(左から)講師の板津木綿子さん、歴史書委員のナオミ・ヒラハラさん、当銘貞夫さん、ヘリーン島根さん=北米沖縄県人会館会議室

 北米沖縄県人会(ロサンゼルス地域)は2009年に創立100周年を迎える。さまざまな行事プラン作成に取り掛かる段階にきていて、既に「1980年以降の県人史」や「100周年史」の編集作業が始まっている。歴史部歴史編集委員会は今年第一回の編集会議を3月4日に開催。内容の構成、ページ数、写真の挿入枚数、日英両語をどのように取り入れるかなどを検討。併せて2008年まで毎月第1土曜日に編集会議を持つことを決めた。

 南カリフォルニアのロサンゼルス地域は、都道府県人会のメッカとなっており、42都道府県人会が県人会協議会に加入している。その中で北米沖縄県人会が最大規模を誇っている。既に100周年を迎えた県人会は鹿児島、三重、佐賀、滋賀、山口、静岡など。沖縄県人会歴史部は今回の歴史書編集を前にして、「静岡100周年記念誌」の発刊に大きく寄与した板津木綿子さんを特別ゲストに迎え、意見を聞いた。
 板津さんは静岡県生まれで、幼少期は父の転勤でロサンゼルスに在住。津田塾大学から学士号、修士号を取得後、南カリフォルニア大学歴史学科博士課程に入学。現在「20世紀前半の日米文化交流について」の博士論文を執筆している。板津さんは編さんに当たり「長年主流部で活躍した人たちにインタビューしたり、書いたりしたものをまとめ、英文翻訳に多くの時間を費やした。また写真の配置、枚数なども十分考慮した」と語った。
 沖縄県人会歴史書委員は次の通り。(敬称略)
 歴史委員長・当銘貞夫
▽編集長兼記録係・ヘリーン島根
▽編集担当兼顧問・ナオミ・ヒラハラ
▽写真担当・山城春雄、ロバート・マーティン
▽基金募集担当・ケン神谷
(当銘貞夫通信員)