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WUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)などの基金によるハワイ大学イーストウエストセンター(EWC)への奨学生第1号がこのほど、ペルーから選ばれた。今年8月、奨学生として派遣されるのは仲田マリさん(29)=伊是名村系3世=で、県人会関係者から大きな期待が集まっている。
EWCは1960年、米議会によって、米国とアジア太平洋諸国との理解と関係を深めるため設立された。昨年、WUBインターナショナル創設者の仲宗根ロバート氏(ハワイ)が、EWC奨学金のためのWUB基金を立ち上げようと発案、ことし1月ペルーで開かれた第10回WUB世界大会の理事会で取り上げられ、正式に承認された。
この制度はハワイ大学が母体となって、EWCとWUBが基金を立ち上げ、毎年17の国と地域、21支部からなるWUBコミュニティーの子弟から奨学生を受け入れる計画。初年度は5カ月間で、プログラムは大学院生レベルを対象にした、専門的知識の向上と、個人のリーダーシップを高めるのが狙いだ。期間中、多くのことを学ぶことになっている。
仲田さんはリマ市生まれ。中高校をルーズベルト校で学び、卒業後、米オハイオ州のウェスレヤン大学とインディアナ州のノートルダム大学で学び修士号を取得した。現在、リマ市のアート・スクールで写真技術の専門家として生徒を教えている。これまで撮影してきた写真の個展を開いたり、第10回WUB世界大会で通訳としてのボランティアも引き受けている。
仲田幸弘さん(県人会顧問)、メリーさんの両親と兄の4人家族で、マリさんは性格的にも非常に明るく、第1号奨学生として県人会関係者から大きな期待が寄せられている。(赤嶺光弘通信員)