【頑張っています 沖縄研修生・留学生その後】(2)アルゼンチン 比嘉カロリーナさん


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北中城村で研修した比嘉カロリーナさん

 比嘉カロリーナさん(24)は3年前、北中城村費研修生として同村へ行った。彼女が21歳の時だ。父親は正八郎さんで字荻道出身の一世、母親は同村同字系の二世、テレサさんで、ブエノスアイレス市でクリーニング店を営んでいる。
 カロリーナさんは両親と妹1人の4人家族。大学進学を志していたため、同村での研修に行くかどうか迷ったが、幼いころから父親の古里を知りたいという希望が大きく、まずは研修に行ってから、大学での勉強は後にすればよいと考えた。

 初めて沖縄を訪れた彼女は、見るもの聞くものすべてが珍しく、興味津々だったという。研修科目についても紅型をはじめ、書道、琉舞、三線、太鼓とさまざまなものに挑戦、研修に毎日、大忙しだった。
 カロリーナさんは現在、大学2年でグラフィックアート科に在籍している。沖縄で習った書道、琉舞、三線、太鼓など忘れないように、練習を続けている。特に三線は沖縄を感じながら弾いている。
 3カ月の研修期間を振り返り、カロリーナさんは、研修は大変短いと感じたが、それでも友達をたくさんつくることができてうれしいと話している。現在、3人の友達と電子メールのやりとりを楽しんでいる。
 (新垣善太郎通信員)