【ブラジル】350人の踊り手が多彩な演目披露 ブラジル琉球舞踊協会


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総勢350人の踊り手が練習の成果を披露した芸能祭=サンパウロ市の沖縄県人会館ホール

 ブラジル琉球舞踊協会(城間和枝会長)主催の第4回芸能祭(宮城調智実行委員長)が、3月26日正午から、サンパウロ市の沖縄県人会館ホールで開かれた。3歳から86歳までの総勢350人の踊り手が、日ごろの練習の成果を見てもらおうと、56演目を披露。舞台狭しと踊る子や孫、親の姿に、約800人の観客も終始笑顔で、手拍子を取ったり、声援を送ったり、写真を撮るなどして楽しんでいた。

 城間会長は開会のあいさつで「若い世代と母県、沖縄とのつながりが、ともすれば希薄になりがちなこんにち、沖縄伝統芸能である琉球舞踊を通して、沖縄の心、文化、歴史をくみ取り、若手芸能家が沖縄県系であることに誇りを持ち、琉球舞踊の発展と保存・継承に努めてもらいたい」と述べた。
 バスでサンパウロ市まで16時間もかかるカンポグランデをはじめ、アララクワラ、カンピーナスなどの遠方の支部からも多数が参加、芸能祭を盛り上げた。特に、アララクワラ支部から参加し、「祝い節」を踊った12人の女性の平均年齢は76歳。はつらつと踊る姿に、会場からは大きな拍手がわいた。
 ブラジル琉球舞踊協会に所属し、今回の芸能祭に参加した琉舞道場・研究所は次の通り。
 玉城流玉扇会―城間和枝琉舞道場・金城節子琉舞道場/太圭流華の会―浦崎直秀(琉球国祭り太鼓)・島袋順子琉舞道場/玉城流小太郎会―栄野川ミヨ子琉舞研究所・千舞知花千恵子琉舞道場・古我知ゆり子琉舞道場・宮城文子琉舞研究所・大嶺初枝琉舞研究所(レキオス芸能同好会エイサー太鼓)・具志堅サエ子琉舞アカデミー/玉城流てだの会―具志堅洋子琉舞道場・具志堅シゲ子琉舞道場。
(与那嶺恵子通信員)