【頑張っています 沖縄研修生・留学生その後】(3)アルゼンチン 国場ダミアンさん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
国場ダミアンさん=在亜沖縄県人連合会館レストラン

 具志川市は現在、合併でうるま市になっている。うるま市誕生を受け、同市民会の創立総会が3月4日、ブエノスアイレス市の在亜沖縄県人連合会館会議室で開催された。これで在亜具志川市民会という団体が消滅することになった。

 うるま市民会創立総会の出席者の中に、研修生だった国場ダミアンさん(31)がいた。彼の父親は盛松さん、母はリーリアさん(2世)で、三兄弟の中の二男として生まれた。両親はクリーニング店を経営している。
 ダミアンさんは2003年10月から04年1月までの4カ月の研修期間中、おじさんの家にホームステイした。アルゼンチン国立大学を卒業し、現在、建築技師として働いている。滞在中は建築関係を研修科目に選び、その傍ら沖縄文化である三線、陶芸、書道なども習った。帰国後も、沖県連の沖縄民謡と三線の講習を受けている。
 ダミアンさんは「研修を受けた人は沖縄民謡や三線が好きなようで、私以外に相当数習っている」と話す。また、研修で初めて訪れた沖縄の印象として、まずは人間が皆親切であること、そして親せきがたくさんいて、自分の国にいる感じを受けたことを挙げた。
 さらに研修が終わり帰るころになると、友達がたくさんできたことを「何と言ってもうれしい」と話した。合併に関しては「現在はうるま市になって大きくなって前の具志川市には戻れないが、自分としては昔が懐かしい」と心境を語った。
 ダミアンさんは「これからは、うるま市民会の一員として、会のために働かなければならない」と気持ちを新たにしていた。
(新垣善太郎通信員)