【頑張っています 沖縄研修生・留学生その後】(5)アルゼンチン 知花ルシアさん


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 県人会館の2階で、ばったり知花エミ子さんに会った。彼女の娘、ルシアさん(35)が研修生として沖縄へ行ったことを思い出した。エミ子さんによると、ルシアさんは毎週土曜日の晩、三線を習いに、県人会館まで通って来るという。 

 ルシアさんは現在、会社に勤めながら、大学の最終学年に在学中だ。
 両親はボリビア移民で、アルゼンチンに転住してきた。彼女は1男2女の2女として生まれた。
 ルシアさんは1998年7月から12月までの6カ月間、読谷村で研修を受けた。当初は6月から研修を始める予定だったが、都合により7月からとなった。
 研修科目についてルシアさんは「管理をはじめ経営、行政、沖縄文化全般」とほほ笑みを浮かべて答えた。
 沖縄滞在中には、研修生同士の付き合いも多かったという。また「親せきのおじさん、おばさんたちには大変親切にしていただいて、毎日楽しく過ごすことができた」と振り返った。
 父親と姉を4、5年前に相次いで亡くしたルシアさん。
 最後に「寂しいが、県人会や市町村のイベンがあるたびに、三味線を弾いて楽しく過ごしている」と笑顔で語った。
(新垣善太郎通信員)                               (おわり)