【ペルー】机、いすプレゼント 沖縄ベンチャーとソロプチミスト沖縄


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届けられた机といすを喜ぶ園児や先生たち=4月6日、ベンチャー&ソロプチミスト沖縄幼稚園

 沖縄ベンチャー・クラブとソロプチミスト沖縄からこのほど、リマ市の「ベンチャー&ソロプチミスト沖縄幼稚園」に、4人用机10個といす42脚が贈られた。
 同幼稚園は、1999年、当時のフジモリ大統領が掲げた「国造りは、まず人作りから」のスローガンに、沖縄ベンチャー・クラブとソロプチミスト沖縄が呼応して、リマ市郊外の恵まれない子どもたちのためにと幼稚園建設を買って出て造られた。

 園舎は99年に引き渡され、以後、毎年、音響機器、電子オルガン、テレビ、ビデオ機器、パソコンなどが贈られている。
 現在、同園の園児は174人。園長先生ほか6人の先生で運営されている。
 90年代後半のペルーは、ようやくテロの恐怖から解放され、都市や山岳地域でも、暮らしに平和が戻ってきた。生活が安定してきた中で、ストリート・チルドレンが都市にあふれ、非行問題がクローズアップされ、教育問題がメディアで取り上げられるようになってきた。
 学校に行きたくても行けない就学適齢児童が全国にたくさんいることを憂慮したフジモリ元大統領は、外国にも支援を呼び掛けて、学校建設に取り組んだ。
(赤嶺光弘通信員)