【アメリカ】子供エイサー「チムガナサ」結成 勇壮な舞に喝采


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勇壮な演舞を披露する子供エイサー「チムガナサ」

 インディアナ沖縄県人会に今年の2月、子供エイサー「チムガナサ」グループが誕生した。現在8人の子供たち(5歳―11歳)で構成され、毎週日曜日に練習している。
 3月にIUPUI大学の日本語弁論大会、旧正月パーティー、4月はマンチェスター大学のインターナショナルデーに招待出演した。そして5月4日はインディアナ日米協会の晩餐(ばんさん)会で500人余のゲストの前で素晴らしいパフォーマンスを披露し、拍手喝采(かっさい)が送られた。子供たちは満足顔だった。親たちは緊張感から解放され、お互いに顔を見合わせ笑みを交わし、子供たちを拍手で迎え、うれしさを分かち合っていた。

 在シカゴ日本国総領事館の吉澤裕領事から玉城純子副領事を紹介され、「この席で沖縄のエイサーが見られるとは誇り高い。頑張ってください」と激励された。県人会の人たちは副領事が県出身である奇遇に驚き、感激した。
 「チムガナサ」は6月に空手キャンプ内で行われる段取り試験に出演予定、7月はシカゴの沖縄物産展への参加も思案中、8月は恒例のピクニックと忙しいスケジュールを組んでいる。
 子供エイサーのインストラクターはアメリカ人のジェイク・スキルマンさん(学校の先生)、仲座彰良、彰吾、彰志の3人兄弟(父親は東風平出身)、ヒューズ健人、ショーン兄弟(母親は栃木県出身)、滝沢盛吾、穂ノ実兄妹の両親(東京、千葉県出身)、ケニー・ディーツ(母親は宮古出身)とユニークな人材で構成されている。
 このようにウチナーンチュでない人たちも、沖縄の文化を愛し、共に楽しめるのは素晴らしいことだ。インディアナ沖縄県人会は、現地学校で放課後活動にエイサーを教える計画を進め、学校側との交渉も成立した。現在パーランクーの購入方法を検討中だ。いっそうの活躍が期待される。
(文・写真=クラーク尚子・インデイアナ沖縄県人会会長)