【台湾】粗食ブームで大盛況 台北市の「美ら島」


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週3回、常連客らによる「三線ミニコンサート」も開かれ、沖縄料理が人気の「美ら島」=台北市の中山北路

 台北市中山北路に昨年9月、本格的沖縄居酒屋「美ら島」がオープンした。店内はシーサーやミンサーの織物、泡盛など沖縄の空気であふれ、さらに沖縄の音楽が心を和ませてくれる。
 夕方5時半から閉店の12時まで店は常に満席状態。しかし経営者の諸喜田伸さんによると、オープンから5カ月間は閑古鳥状態だったそうだ。最近の粗食ブームに、素朴な沖縄料理が評価され、さらに現地の新聞等でも紹介され、瞬く間に客足が増え、現在は予約しないと入れないほどの盛況ぶりだ。

 客の大半は日本人だが、地元の人や外国人にも支持され、ほとんどがリピーターになっている。
 「美ら島」の人気メニューは沖縄そばにゴーヤーチャンプルー、ラフテーなどの料理である。また看板メニューでもあるミミガー、海ブドウ、モズクなどの食材は直接沖縄から取り寄せている。
 毎週火、木、土曜日の7時|8時ごろから、諸喜田さんや常連客の「三線ミニコンサート」が始まる。「安里屋ゆんた」「芭蕉布」など懐かしい曲ばかりではなく、「夜空のむこう」「涙そうそう」などの曲もリクエストに応じて演奏してくれる。おいしい料理に舌鼓を打ち、心癒やされる三線の音についつい足を運んでしまう。
 (文・写真=台湾在住日本語教師、砂川法子)