【アメリカ】沖縄芸能アピール 琉舞・阿波連本流メンバーら


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琉球舞踊を披露し、沖縄芸能のアピールに一役買った阿波連本流の皆さん

 米国東海岸でこのほど、琉球舞踊を通して沖縄芸能がアピールされた。
 アピールに一役買ったのは、阿波連本流啓扇文幸の会、金城文子会主と門下生の坂元弘子さん、啓扇紅節の会の屋比久節子会主、そして啓扇南風の会の赤嶺秀子会主と門下生の赤嶺須磨子さんと金城廣智さんの6人。
 一行は、地元で阿波連本流の普及に努める知花和子師範や門下生らとともに、ワシントンDCで行われた沖縄会の新春会に花を添えたのを皮切りに約2週間の予定で滞在し、各教育機関で公演した。
 ディンキンソン大学の東アジア研究所主催で行われた公演では、多くの学生や一般の観客にとって初めて目にする琉球舞踊とあって興味津々の様子で食い入るように鑑賞していた。
 琉球舞踊に関しての歴史的背景などが詳しく説明されたことも理解を助け、多彩な演目のそれぞれの優雅な舞と衣装の優美さに魅了されていた。日本人会の日系人らも駆けつけ「琉舞を日本では見たことがなかったのにこの米国で鑑賞することができて感激」と喜んでいた。
 ゲティーズバーグ大学では、文化使節として招待されての公演。4人の師範らによる「かぎやで風」で幕が開き、「獅子舞」「鶴亀」「繁盛節」などが紹介され、最後に師範らによる、創作舞踊「でいご」で幕が閉じた。その後、1時間にわたって琉球舞踊に関しての質疑応答が行われ、学生から琉球舞踊の歴史や手足の動きなど質問が相次いだ。
 最後の公演は、知花師範が6週間のプログラムで全小学4年生に琉舞を教授し、発表会でその成果を披露した小学校で行われた。
(鈴木多美子通信員)