【ペルー】「余生大いに楽しんで」 沖縄婦人会、75歳以上招き敬老会


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婦人会演芸部の余興に見入る高齢者たち

 ペルー沖縄婦人会(徳村直子会長)恒例の敬老会が、5月27日、県人会館・西銘順治大ホールに75歳以上の高齢者を招いてにぎやかに開催された。来賓のビクトル西尾ペルー日系人協会長、フランシス坂田ペルー日系婦人会長、フアン島袋ペルー沖縄県人会長、エレーナ野田神内センター所長はじめ、県人会顧問、婦人会相談役、各市町村代表らも出席した。

 新垣ひろみ書記長の開会あいさつで幕が開き、婦人会会歌斉唱の後、徳村会長が「戦前・戦後の厳しい情勢のペルー社会で大変ご苦労され、県系人子弟の教育や県人社会の発展に貢献されてこられた皆さま、100歳と言わず120歳までもお元気で長生きされ、これからの余生を大いに楽しんでください」と、詰め掛けた会場いっぱいの高齢者に感謝とお礼を述べた。
 来賓のフアン島袋県人会長、フランシス坂田日系婦人会長、ビクトル西尾日系人協会長があいさつし高齢者をたたえた。
 会場には今年で103歳を迎えた知念カマさん(旧大里村出身)、102歳の山川マカトさん(沖縄市出身)、101歳の奥間せいきさん(旧具志川市出身)らも元気な姿を見せ、徳村婦人会長から花束と記念品を贈られた。
 高齢者を代表して、伊禮英夫氏(78)=県人会顧問、本部町系二世=が「毎年、私たち高齢者を招いて、おいしい手料理といろいろな催しで労をねぎらっていただき深く感謝申し上げます」と主催者の婦人会に謝辞を述べた。最後に嘉手苅信子婦人会相談役の力強い乾杯の音頭で第一部を終了。第二部の余興に入る前に、ペルー味の素社の金城幸太郎氏から各高齢者にプレゼントが手渡された。
 婦人会手作りのおいしい弁当を賞味しながら、演芸部による琉球舞踊や歌・三線を鑑賞、終了時間まで誰一人として席を立つ者もなく、最後は恒例のカチャーシーで盛況裏に幕を閉じた。
(赤嶺光弘通信員)