【ペルー】異国の地で結束25年祝賀会 在ペルー北中城村人会


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高齢者一人一人に新垣村長から感謝状が手渡された在ペルー北中城村人会創立25周年記念祝賀会=9日、県人会館西銘順治大ホール

 在ペルー北中城村人会(ビクトル安里会長)は9日、リマ市郊外の県人会館西銘順治大ホールで、創立25周年記念祝賀会(比嘉喜盛祝典実行委員長)を開催した。祝賀会には、北中城村の新垣邦男村長、城間徳盛村議会議長ら慶祝団26人をはじめ、地元からは、渡邊利夫在ペルー日本国公使兼総領事、谷地房一領事、ビクトル西尾日系人協会会長、フランシス坂田日系婦人会会長、フアン島袋ペルー沖縄県人会会長、徳村直子ペルー沖縄婦人会会長、県人会顧問、婦人会相談役、各市町村会長、「北ナカグスクンチュー」の家族らが出席し、総勢約650人で盛大に祝った。

 祝賀会開催に先立ち、午前11時から、徳田師の読経で先没者追悼法要式が厳かに執り行われ、1907年、最初の旧中城村人契約移民から今日まで、異郷の地で思い半ばで風土病などで亡くなられたり、村人の発展に寄与された先人たちのみ
霊に対し焼香し供養した。
 午後零時半から祝賀会に移り、婦人部による同村歌斉唱を皮切りに、ビクトル安里会長、ルシア比嘉婦人部長、比嘉喜盛祝賀会実行委員長が歓迎のあいさつ、フアン島袋沖縄県人会会長、ビクトル西尾日系人協会会長が祝辞を述べた。また、新垣北中城村長から高齢者一人一人に感謝状と記念品が手渡された。
 今年で94歳を迎える安里昌一氏は高齢者を代表して「遠路はるばる、母村より新垣村長はじめ、城間村議会議長ならびに24人の大型慶祝団のご一行を当地にお迎えし、共に村人会創立25周年を祝うことができたことはこの上もない大きな喜びであり、深く感謝したい」と感謝と敬意を表した。
 城間村議会議長、新垣村長は「異郷の地で筆舌に尽くし難い苦難の道を歩んでこられた先人たちに敬意を表するとともに、村人の発展に大きく貢献されたご高齢者の皆さまに深く感謝申し上げます」、とお祝いと激励の言葉を贈った。
 また、創立25周年を記念して村から在ペルー北中城村人会へ寄贈されたパレード用村旗、法被100枚、大太鼓10個、締め太鼓などの引き渡し式も行われた。おいしいペルー料理を味わいながら交流を深め合った。(赤嶺光弘通信員)