【ボリビア】世代越え地域対抗駅伝 コロニア・オキナワ


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駅伝大会で優勝した第一地域Aチーム。賞状を持っているのが、最高齢賞を受賞した真栄城徳冶さん(後列左から2人目)=7月、ボリビアのオキナワ移住地

 第14回コロニア・オキナワ縦貫駅伝大会(オキナワ日ボ協会主催)が、7月9日に行われた。大会は、オキナワ移住地第3地域のグラウンドから第2移住地を経由して第1地域にある日ボ協会文化会館前をゴールとする38キロを19区間に分けて競われた。
 年代・性別によって各区間の選手を選出。走る距離は、50代女子は700メートル、一般は5キロまでと年代・性別に応じて変えられている。今回は、第1地域から3チーム、第2地域1チーム、第3地域1チーム、そしてサンタクルスから2チームの合計7チームが参加。第1地域のAチームが優勝した。総合タイムは2時間45分33秒。第1地域の選手は、全19区間のうち9区間で、区間賞を取った。
 最高齢賞は、79歳の真栄城徳冶さん。第19区の60代男性の区間に第1Aチームのアンカーとして出場し、優勝に貢献した。年代が上になるにつれて、選手の選出が難しくなる。出場したくても、体調の不良などで出場を断念する人がいるためだ。
 第1地域Cチームのアンカーとして出場した中田弘子さんのところに出場の依頼が来たのは大会の2日前。中田さんは最初は断ろうと思ったが、チームには孫を含む子どもたちが一生懸命練習しているのを知っており、もし出場しなければチーム全体が出場を断念しなければならないことを考えて承諾した。
 コースとなったコロニアの縦貫道路は未舗装。ここしばらく雨が降らず、土ぼこりがひどい状態だった。また連日強い北風が吹いており、北に向かうコースでは、土ぼこり交じりの強い風に向かって走ることになると心配されていた。当日は、土ぼこりはひどかったが、風はほとんど吹いていなかった。翌日からはまた強い風が吹き始めたので、風のやんだ奇跡的な日と話題になった。
(木内一夫通信員)