【ペルー】王座の栄光たたえる 空手の玉城さん招き料理祭


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桜満開の庭で、島袋フアン県人会会長と玉城アルフレッド・あきおさん(右)=6日、ペルー沖縄県人会館

 ペルー沖縄県人会(島袋フアン会長)はこのほど、県人会館西銘順治大ホールで、毎月第1日曜日に開催している琉球料理フェスティバル「いちゃりば・ちょうでー」に、南米空手道選手権大会にペルー代表で出場し、チャンピオンの座に輝いた玉城アルフレッド・あきおさん(27)=那覇市系3世=を招き、栄光をたたえた。
 玉城さんは、玉城ハシントさん=那覇市系2世=とサラさん=沖縄市系=の3兄弟の二男として1979年6月にリマ市で産声をあげた。4歳から母、サラさんの勧めで空手を習い始め、同市内にある「松濤館」の道場で、エクトル・リザーノ氏から指導を受け技を磨き上げてきた。
 その間、空手道世界大会・ジュニア部門で準優勝、成人部門でも準優勝、今大会も含めて南米大会で5回もチャンピオンの座に輝き、パン・アメリカン大会では優勝20回という輝かしい経歴の持ち主である。
 現在、日秘文化会館内の道場やラ・ウニオン日系人学校、レガタ・スポーツクラブ、海軍省などで10年間にわたり、空手道の指導に当たっている。10月に沖縄で開催される第4回世界のウチナーンチュ大会の「空手道・古武道交流祭」に参加したいとの抱負を話したのが印象的だった。
 県人会では、今後、毎月第1日曜日に開かれているイベント「いちゃりば・ちょうでー」に教育、文化、スポーツ、社会面で活躍している県系人を招き栄誉をたたえることにしている。その第1号に空手道一筋の玉城さんが選ばれた。
(赤嶺光弘通信員)