【ペルー】先人の苦労に敬意表す 大宜味村人会85周年記念祝典


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嵩原会長を中心に記念祝典に出席した在ペルー大宜味んちゅー=13日、県人会館西銘順治大ホール

 在ペルー大宜味村人会(嵩原ルイス会長)の創立85周年記念祝典(宮城ビクトル祝典実行委員長)が13日、県人会館西銘順治大ホールで、渡邊利夫在ペルー日本国公使兼総領事、西尾ビクトル日系人協会長、島袋フアン沖縄県人会長や在ペルー各市町村代表らが出席し、盛大に開かれた。
 祝典に先立ち、徳田師の読経で、死没者追悼法要が厳かに執り行われ、出席者全員が死没者のみ霊に対し追悼の意をささげた。追悼法要式後、婦人部や役員よる大宜味村歌斉唱でセレモニーが始まった。
 嵩原村人会長はあいさつの中で「85年前、異郷の地で苦難の道を歩みながら、村人会設立と会の発展のため大いに尽力された先人たちにここにあらためて深く敬意を表します」と日本語で感謝の言葉を述べた。続いて宮城春子婦人部顧問が島袋義久大宜味村長からの祝電を読み上げた。
 祝電で島袋村長は「記念祝典を皆さまと祝い、先人たちのご苦労に対し敬意を表するとともに、移民当時より物心両面によるご援助をいただいたことに深く感謝申し上げます。第4回世界のウチナーンチュ大会でお会いできる日を楽しみにしています」と述べた。
 島袋県人会長、徳村直子婦人会長、西尾日系人協会長、渡邊在ペルー日本国公使兼総領事の順で祝辞が述べられた。
 最後に宮城祝典実行委員長の高らかな「サルー」の乾杯の音頭でセレモニーは終了。余興に移り、婦人部と青年部による歌や踊りが舞台狭しと繰り広げられ、会場いっぱいの祝い客を魅了した。
 また高齢者17人に感謝状と記念品が手渡された。現在、在ペルーの「大宜味んちゅー」は約280人で、1世から4世までが、リマ市を中心に住んでおり、さまざまな分野で活躍している。
(赤嶺光弘通信員)