琉球新報社 
北米沖縄県人会は２０日、活動拠点となっているカリフォルニア州ガーデナ市の「沖縄県人会センター」の設立７周年を記念して、式典を開催した。これまで、県人会館はロサンゼルスアップタウンの民家を改造し、「沖縄クラブ」として使用してきたが、老朽化と地域の安全性が疑問視されたのを機会に、ガーデナ市にビルを購入。センター設置２年後に、隣接のビル２つを買収、山内ビルと東ビルとそれぞれ命名した。
山内ビルで開かれた式典には、約１００人が出席。県人会に貢献したとして、沢岻安和さんとケン神谷さんの２人を表彰した。米下院議員のゲーリー・ミラー氏、アーノルド・シュワルツェネッガー州知事、アントニオ・ビラライゴーサ・ロサンゼルス市長、ポール田中・ガーデナ市長、当銘貞夫県人会長らから寄せられた感謝状も贈呈された。
南カリフォルニアでは４２都道府県人会が協議会に加入しているが、県人会館があるのは広島と沖縄だけとなっている。また、北米大陸にある沖縄県人会で会館を持っているのは北米沖縄県人会だけで、ほとんどが会長宅で会議などが行われているのが現状だ。会館維持と次世代への継承は今後の課題だ。
（当銘貞夫通信員）
