【アルゼンチン】ボリビア親睦会 亜国転住45周年を祝う


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約450人が出席して開かれたボリビア親睦会の転住45周年祝賀会

 ボリビア親睦(しんぼく)会は20日、在亜沖縄県人連合会館でアルゼンチン転住45周年記念祝賀会を盛大に開催した。祝賀会には約450人が出席、当山生準ボリビア親睦会長は「これまで苦労を重ねつつ、ようやく生活の安寧を得、ここに45周年を迎えました」と述べ、相互の発展と健康を喜んだ。
 米須清文沖県連会長は「ボリビア転住者は常に県人社会の活動に協力し、本会の支えとなっています」とお礼と祝辞を述べた。続いて屋宜宣太郎元親睦会長は「新垣善太郎さんを転住者第1号として現在180所帯にまでなっています」と語った後、これまでの親睦会の歩みを話した。
 ボリビアからアルゼンチンへの転住当初のころ、転住者はほとんどが独身。山の中で汗を流して働いてきた若者たちは、急にはアルゼンチン社会に慣れず、アルゼンチン沖縄県人社会から疎遠にされ、「ボリビアノー、ボリビアノー」と言われ、さげすまれた。中には酒を飲んで暴れる青年も出た。独立資金の唯一の道であった「模合」の引き出しの際、保証人がおらず、困ったこともあった。生活が落ち着き、山で鍛えた意気込みを発揮して、成功者も出るようになり、沖縄県人連合会の会長2人、相談役1人も出すまでになった。祝賀会はにぎやかに盛り上がった。舞台では孫や子供たちが琉舞を披露したりカラオケを歌って、さらに華やかさを増した。
(新垣善太郎通信員)