【アルゼンチン】カジマヤー若々しく 与儀キクさん、盛大に祝福


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カジマヤーを迎え、祝福された与儀キクさん、後ろは娘夫婦

 カジマヤー(数え97歳)を迎えた与儀(旧姓中村)キクさんの祝賀会が8月27日、在亜沖縄県人連合会、在亜日本人共済会、在亜北中城村人会共催の下に会館本会場で盛大に開催された。
 カジマヤーは、長寿県沖縄ではさして珍しいことではないかもしれないが、ここアルゼンチンの限られた県人社会の中では大変貴重だ。
 在亜沖縄県人連合会では今回で第3回、4人目のカジマヤー祝賀会になったが、何といってもキクさんの若々しさには皆びっくり。娘の明美さんといつも一緒だが、その娘と姉妹のように見えるほどだ。
 キクさんは、国指定重要文化財の「中村家」(北中城村)の7人兄姉の一番末の六女として生まれた。現在健在なのは、キクさん以外には100歳を超す二女のチヨさんだけだという。
 キクさんの家庭は、夫の正顕さんが他界し、長男のビクトルさん、二女の邦子さんも事故や病気で亡くなり、今は長女の明美さんだけとなっている。
 キクさんは県人会婦人部の部長や日本人共済会の役員を務めたり、今も多忙だ。その合間にゲートボールを楽しみ、三線を奏でているという暮らしぶりだ。
 祝賀会では米須清文沖県連会長、前田義亮日本人共済会長、そして比嘉エドワルド北中城村人会長らがキクさんに対し、最大級の敬意を表し祝福の言葉をかけた。
(新垣善太郎通信員)