【アルゼンチン】人材育成広がる交流 南米研修制度が20年の節目


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研修制度施行20周年記念祝賀会で合唱する研修生一同

 在亜宜野座村人会は8月27日、在亜沖縄県人連合会館で南米3カ国研修制度施行20周年記念祝賀会を開催した。各市町村人会代表者を招待、村人合わせて約300人が出席した。

 祝賀会では、まず仲間マルティン宜野座村人会長のあいさつの後、新里孝徳研修生選考委員長が選考の経過など説明。その後は研修生第1号として仲間イサオさんの体験談、母村の村長をはじめ役場の皆さんや村人の皆さんに対し最大級の感謝の言葉を述べた。また来賓として米須清文沖県連会長、そして市町村人会を代表して下条善徳うるま市民会長の祝辞があった。
 引き続き元沖県連会長の新里真一さんが東肇村長の祝辞を代読。「今年から南米3カ国青年派遣事業がスタート。受け入れ事業が20周年の節目を迎え、これからは受け入れだけではなく、宜野座村の青年を南米3カ国に派遣して宜野座村人会や元青年研修生との現地交流を通し、大国のグローバルな視野を広め、宜野座村の将来を担う国際化に対応する人材の育成を図ることを目的として実施する」と述べ、会場一杯に拍手が起こった。
 研修生の研修成果や研修に関する希望や思い出などを語るビデオ上映もあった。最後は村人の高齢者である具志堅政吉さんの音頭で乾杯、アサード(焼き肉)夕食会に移り、余興が始まった。
 余興は日本舞踊、琉球舞踊、カラオケなどが舞台狭しと演じられた。特に研修生一同の「安里屋ゆんた」など沖縄民謡3曲の合唱は見事だった。
(新垣善太郎通信員)