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県系2世で、パリで美術を学んでいる新城ゆかりさん(32)が、パリ13区の中華文化センターで、3日から9日まで開かれた台湾人学生らのグループ展に参加した。パリにアトリエを持つ画家、チェン・チンジュンさんの教え子たちの展覧会だが、新城さんはチェンさんと個人的な知り合いということから、自身の作品を紹介した。
新城さんは、名古屋市出身。父親の寿さんが宮古島で生まれ育った。小さいころはよく沖縄に遊びに行ったという。パリには、1998年に来て以来、日本とパリを行ったり来たりしている。現在はパリ郊外、ヴェルサイユにある美術学校に在籍している。
グループ展には2作品を出展。宮古島をイメージした青が中心となった絵。もう一点は個人的な経験を基にした赤を基調とした作品。自身の絵のテーマである「猫」も作品に登場させながら、「『こういうのを描いてみたい』とカンバスいっぱいに自分のそのときの心象風景を表した」と話した。
作品は10月の第4回世界のウチナーンチュ大会期間中に開催されるフランス県人会の企画展にも展示される。新城さんは、沖縄県人会のメンバーであると同時に、「かりゆし三線サークルパリ支部」の会長も務めている。
(又吉喜美枝通信員)