【ボリビア】共に苦労の時代思い 移住地で敬老会


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オキナワ移住地第一地域の敬老会で三線を弾きながら「カラヤ情話」を歌う西銘清吉さん

 オキナワ移住地第一地域では9月17日、公民館で敬老会を行った。地域の70歳以上のお年寄り67人が招待され、そのうちの約40人が出席した。
 式典では、中田丞地域長や石郷岡誠領事のあいさつに引き続き、お年寄りに記念品が贈呈された。オキナワ日ボ協会からはお祝い金、第一地域からはポロシャツ、第一地域婦人会からはお菓子の詰め合わせが贈られ、お年寄りはうれしそうに受け取っていた。
 また数えで88歳以上の3人には、ボリビア沖縄県人会からも祝い金が贈られた。出席者を代表して安里嗣幸さん(78)が謝辞を述べた。木の根っこを引き抜いて開墾した時代を回想しながら、共に苦労をしてきた婦人らに「お母さん、ありがとうございます」と感謝を表した。
 余興の部は三線愛好会の「かぎやで風節」の演奏で幕開きした。お年寄りたちは子供や孫の演じる歌やダンス、三線の演奏をうれしそうに鑑賞していた。青年会はビギンの「カンカラ三線うむしるむん」を2本のカンカラ三線を含めて演奏していた。飛び入りの余興として、比嘉敬光さんの「なりやまあやぐ」、大城栄子さんがボケ防止の策が織り込まれた「もしもし亀よ」の替え歌を披露した。
 さらに西銘清吉さん(73)が「カラヤ情話」を三線を弾きながら朗々と歌い、拍手喝采(かっさい)を浴びた。最後のプログラムである婦人会ダンスの「ハイサイおじさん」に引き続いて行われたカチャーシーには、たくさんの人が前に出てきて踊っていた。
(木内一夫通信員)