【中国】沖縄の文化、環境紹介 県内から参加知念さんら4人


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至誠友好小中学校を訪問して交流する沖縄県出身者=中国黒竜江省ハルビン市

 「中国東北地方の教育を支援する会」一行19人が9月27日、黒竜江省ハルビン市方正県至誠友好小中学校(生徒数230人)を訪問した。一行には沖縄県出身の4人も参加して沖縄を紹介するなどの交流をした。
 マイクロバスが学校に到着して、全校生徒が「熱烈歓迎」の連呼をする中、校内に入った。会議室でセレモニーと記念品交換の後、知念邦さん(那覇市)、仲地幸子さん(八重瀬町)は小学5年生の教室を担当。沖縄の海と島々、エイサー、首里城などのカラーポスターを広げて説明した。生徒たちからは質問が次々に出されたが、特に海を見たことのない彼らは沖縄の「きれいな青い海に浮かぶ島々」に興味深げだった。

 新垣亜樹子さん(那覇市)と同行の一人は6年生を担当した。新垣さんは「幸せなら手をたたこう」を歌ったあと、クラス全員で合唱しながら、手をたたき足を鳴らし肩をたたき合うなどして交流した。いずれのクラスも沖縄を知っているのは担任の先生だけであったが有意義な1時間半を過ごした。
 学校に到着直後の全校生徒による「熱烈歓迎」の連呼は、知念さんたち一行を感激させた。また教室での交流は双方の話が弾んで時間が足りないくらいだった。4人は機会をつくってまた訪問交流したいと話した。
 学校を後にして、方正県中日平和友好林を訪れた。現地ガイドの説明を聞いた後、方正地区日本人公墓と麻山地区日本人公墓などを参拝した。
 また夕食会で4人は「てぃんさぐぬ花」や「花」などを歌った。ハルビン政府関係者や日本各地からの有志で構成された一行は拍手とアンコールで大歓迎をしていた。
 今回の訪問交流は、ラオスに医療品を贈るなどの支援を続けるボランティア活動に取り組んでいる知念さんが、琉球新報のアジアウイークリー「交差点」(8月7日掲載)を読んで参加を思い立ち、友人に呼び掛けた。知念さんは夫知念一郎さんが大連に語学留学中に亡くなっており、以来毎年大連を訪れている。
(池宮城克子通信員)