【ボリビア】サンタクルス中央日本人会、創立50周年で記念祭


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
祝賀会のフィナーレで演じられた琉球王國祭り太鼓の演舞

 サンタクルス中央日本人会(吉家和秀会長)は、9月16日に創立50周年記念祭(島袋正克祭典実行委員長)を行った。
 ボリビア第二の都市サンタクルス市には、現在、350世帯(推測)の日本人・日系人が住んでいる。約半数は県系人(オキナワ移住地を経てサンタクルス市へと移動した移住者と戦争前後のそれ以外の移住者)である。彼らが組織しているのが同会。1956年9月16日に発足した「サンタクルス日系人会」が発展したものである。
 現在の会員数151人。日ボ交流会館、日本語学校、日本人墓地を有している。日系人の交流の場であるとともに、「日系人の存在を示し、日本、ボリビアの友好の懸け橋という重要な役割を担っている」とその趣意書に記している。
 式典には、在ボリビア白川光徳大使のほか、サンタクルス市市長、サンタクルス県知事などボリビア人社会からも多数参列し、祝辞を述べた。
 また同会には、ボリビア国上院議会から「バンデーラ・デ・プラタ」の勲章が贈られることが正式に決定したことも公表された。
 また歴代の会長や婦人会長のほか、郷土芸能の普及に貢献した働きが認められたサンタクルス琉球舞踊愛好会の伊芸栄子代表や、琉球王國祭り太鼓の方々が表彰された。
 午後の祝賀会では、琉球舞踊愛好会の琉舞「松竹梅」や琉球王國祭り太鼓の演舞など盛大に行われた。
 島袋委員長は「各移住地の住人は基本的に営農者であるのに対して、サンタクルス市の日系人は出身地も職業もさまざまな状況の中で、このような会を催すことができたことは、意義のあること」と同会の存在意義を語っていた。
(木内一夫通信員)