【ブラジル】沖縄の文化、味を“満喫” オキナワ祭りに8000人


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エイサー(上)や出店などで賑わったブラジル県人会ビラ・カロン支部の第4回オキナワ祭り=同支部会館前広場

 ブラジル沖縄県人会ビラ・カロン支部(高安宏治支部長)主催の「第4回オキナワ祭り」が9月16日午後1時から、同支部会館前の広場で催された。あいにくの雨模様にもかかわらず、約8000人が来場し、関係者を喜ばせた。
 今回は遠くブラジリア支部やカンポ・グランデ支部からも参加。高安支部長は、「ウチナーンチュの結束を強く感じる。みんなで楽しく沖縄の文化に触れる機会を、これからもつくっていきたい」と抱負を語った。
 民謡、琉舞、空手、太鼓など沖縄ならではのアトラクションに、誰でも参加できる盆踊り。回を重ねるごとに増えている出店も大盛況。特に沖縄そば、アシテビチ、ヒージャー汁などの郷土料理は人気があり、沖縄の味と香りを楽しむ人でにぎわった。

 1キロの小麦粉・豆・砂糖などの食品を入場券代わりにし、今回は段ボール箱35箱分が地域の慈善団体に寄付された。「オキナワ祭り」は、ウチナーンチュだけでなく、地域住民も参加する祭りとして根付きつつある。
 ビラ・カロン支部は今年創立50周年を迎え、8月27日には盛大に記念式典が催された。県人会44支部のなかでも最大の支部だ。戦後移民、特にボリビアからの再移住者が多く、パステス(油で揚げたパイ)業、縫製業、化粧品店、大型金物店、旅行社などの経営者が中心となり支部
の活動を盛り上げている。
(与那嶺恵子通信員)