【アメリカ】オハイオ州県人会10周年記念式典 玉城流光乃会ら出演


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大勢の参加で盛り上がったオハイオ州沖縄県人会の10周年祝賀会=オハイオ州コロンバス

 米国の中西部にあるオハイオ州は、五大湖の一つエリー湖の南岸に広がっている。同州のほぼ真ん中にある州都のコロンバスは、今、春真っ盛りだ。
 このほどコロンバスで沖縄県人会、友の会の創立10周年記念式典と祝賀会が盛大に行われた。初枝・バツコ会長のあいさつのあと、祝賀会のために沖縄から来た玉城流光乃会の大城光子家元ら踊り手と、琉球古典音楽安冨祖流絃声会の宇保英明師範らの地謡が紹介された。

 余興はオハイオ県人会のメンバーによる「かぎやで風」で始まり、沖縄からのゲストが「めでたい節」など10曲を披露し会を盛り上げた。そのほか、日本の美しい調べを奏でた日本琴の演奏や、親子4人で踊るほほえましい琉球国祭り太鼓の演舞、三線演奏などが紹介された。
 沖縄伝統文化一色に包まれた会場には、遠くはフロリダ州やラスベガス、そして隣接する各州の県人会がお祝いに駆け付け、300人余の人たちで熱気にあふれていた。片道9時間かけて来た県人は、「プロの踊りを見て感激した。沖縄芸能の素晴らしさを再確認した」と興奮冷めやらない様子。
 この祝賀会のため、昨年から東奔西走したバツコ会長は、「10年前には62人のメンバーで県人会を立ち上げたが、今や300人以上になり、この祝賀会もメンバーたちのおかげで成功させることができた。頑張ったかいがあった」と喜びを語り、貢献したメンバーたちに感謝状を贈った。会は、最後のカチャーシーでステージと会場が一体となり盛会のうちに幕が下りた。
(鈴木多美子通信員)